私たち塾講師は、分類でいうと教育サービス業ということなります。
サービス業というからには、どれだけお客様に喜んで頂けるか、満足して頂けるかが
仕事としての目安になります。
「教育」とつく以上、受験生を預からせて頂く場合も当然ありますので、
ただ「楽しい」だけではよくありません。
喜んで頂く為には、相手が何を求めているのか???
何をしたいのか?
を汲み取らなければ、その理想とするところに近づくことは出来ません。
例えば、
生徒が給食を食べる時に葛巻の「牛乳」を飲みたいのか???
冷たいお茶が欲しいのか???
また、それは食前?食中?食後?
※高3生のHくん、コーラじゃなくて、ごめん(>_<)
時と場合を考えずに行うのはセンスが無いサービスとなり、自己満足(・・・してあげた)のサービスとなります。
当然、そこからは喜びも、感動も生まれにくいはずです。
特に感動を生むサービスは、やって当然のサービスの上にあるもの、期待値を超えたものであると思います。
その状況を推し量る為には、生徒とのコミュニケーションが大事になります。
個別学習塾講師で必要な能力の一つが、
このコミュニケーション能力だと私は思っています。
生徒が通塾した際、
「どうした?いつもより体調が悪そうだけど大丈夫???」
「部活、最近頑張っているけど眠くない?」
「挨拶がいつも以上に元気だね。何か良いことあった?」
「授業ギリギリだけど、来る前に何かあった?」
などお出迎え時に一人一人の生徒を気にかけているか、かける余裕があるか
※1人の生徒への指導でいっぱいいっぱいでは、それが出来ません。
授業中も
「前の授業で、■■の問題が上手く出来なかったから、今日はそれと似た問題からスタートするよ」
「●●だったら大問1と2は解けるから、終わったら先生と確認テストしよう」
「今日は、■■と××を覚えて帰ってね。がんばろうね」
「学校で昨日、数学Ⅰは△△までやってるって聞いているけど、理解度はどう?塾では次から入って大丈夫??」
など進捗と理解度を確認しながら、次のスモールゴールの設定
帰宅の見送り時も
「今日は、目標としてた■■まで進んだね。」
「宿題でやる時に△△の公式を使って問題解いてね」
「明日は、バスケの試合だから今日の宿題は●だけで良いから、バスケの試合がんばれ。
明日の夜は△と×をやって」
「体調悪いのが気になるから、今日はシッカリ休もう」
など見取りとスケジュール管理を出来ているか
塾講師=教えるだけ
の方程式になってしまうと、なかなか上手く生徒とコミュニケーションが取れなくなります。
当然、学習塾ですので指導は大事です。疎かには出来ません。
ただ、生徒が何をこの瞬間考えているか、何を思っているかを推し量ることで
求めるサービスにつながる気がします。
真夏に野球の練習をした後の
冷えたポカリは欲しいですが、熱いおしるこは地獄です。
ただ、今の季節は逆です。
自分が教えたいから教えるではなく、
求めるタイミング、吸収できる時期だから
というのが大事です。
よく言われますが、コミュニケーションは「量」ではなく「回数」
講師達にも
(生徒が理解しているところも含め)「1回でたくさん、全部教えようとするのではなく、
数回に分け、進捗と理解度を確認しながら指導するように」
※そうでないと、「またこれ~~」「分かってるよ」が生まれてしまいます
と伝えています。
それが、生徒の自分で考えて自分で解答してみるという「自学自習」にもつながっていきます。
コミュニケーション能力は、単に会話する能力だけではなく、
その回数とベッタリくっつき過ぎず、その人を推し量った中での
距離感をシッカリ持てることも大事なのかもしれませんね。
さて、自分は両親とは上手くコミュニケーションが取れているでしょうか???
回数も足りず、距離も離れているかもしれません・・・・・・・
お正月、帰ります(>_<)